純文学

書評

【書評】貝に続く場所にて/石沢麻依/講談社ーーそれはまるで、犠牲者の方々への鎮魂歌のような

ーー痛みそのものの記憶自体は、いつまでたっても鮮やかなもの。それは変わらないんだよ。人であろうと場所であろうとも  石沢麻依・著『貝に続く場所にて』という作品は、李琴峰・著『彼岸花の咲く島』と合わせて”第165回芥川賞”に受賞された作品に...
2022.03.30
書評

【書評】彼岸花が咲く島/李琴峰/文藝春秋ーーこれぞ、ファンタジー純文学の真骨頂!

ーー動くは駄目ラ! ビアンバナー、薬効発揮したロー  今回ご紹介させていただく作品は、李琴峰りことみ・著の『彼岸花が咲く島』になります。この作品は石沢麻依さんの『貝に続く場所にて』と共に、”第165回芥川賞受賞作”に選ばれました。 ...
2022.06.29
書評

【書評】光媒の花/道尾秀介/集英社文庫ーー文芸の極地に至った、温かく美しいミステリ作品

ーー光ったり翳ったりしながら動いているこの世界を、わたしもあの蝶のように、高い場所から見てみたい気がした。  今回ご紹介させていただく作品は、道尾秀介・著『光媒の花』になります。  道尾秀介さんと言ったらやっぱり、ホラーサスペンスや謎解...
2022.06.21