ファンタジー

書評

【書評】100万回生きたきみ/七月隆文/角川文庫ーー幾星霜の時を駆け抜けた、永遠の愛の物語

ーー手には剣 胸に花 愛を知るタラニス  みなさんは、誰かを愛することで過酷な宿命を背負うことになるとしたら、どうしますか?←唐突  私は、誰かを愛することは少なからず宿命を背負うことなのだと思っています。愛する恋人がいたらきっと、その...
書評

【書評】さよならの向う側/清水晴木/マイクロマガジン社ーー最後の命を燃やす、別れの物語

ーー駆け足でやりたいことをやって日々を生きること。じっくりと日々を味わうこと。それは反対のように思えて、実はほとんど変わらないことだった。  今回ご紹介させていただく作品は、清水晴木・著『さよならの向う側』になります。続編に『さよならの向...
書評

【書評】花屋「ゆめゆめ」で不思議な花束を/編乃肌/マイナビ出版ファン文庫

ーーそれだけじゃないのよ? 素敵なお花に囲まれている、夢のような空間という意味も込めてみたの。そこに私たちの、花屋をやりたいっていう長年の夢も上乗せして、「ゆめゆめ」  みなさんは一年の中で、どれだけお花を買われますか?  私は生花だと...
2022.06.29
書評

【書評】百貨の魔法/村山早紀/ポプラ社ーー願いを叶える、白い子猫と、新人コンシェルジュ

ーー彼と仲間たちは誓った。子猫のために一口のミルクも手に入らない、そんなことがもう二度と無いようにしよう、と。神様はこの世にいないかも知れないけれど、自分たちがこの手で、夢を叶えよう。  今回ご紹介させていただく作品は、村山早紀・著『百貨...
書評

【書評】本を守ろうとする猫の話/夏川草介/小学館ーー懐かしの児童文学ファンタジーのような

ーー君自身が旅を続けなさい。メロスが最後まで走り続けたように。  みなさんは、なぜ、なんのために本を読まれますか?←唐突  一口に本と言ってもジャンルはさまざまです。なので今回は「小説」に絞って考えてみたいと思います。  私は両親の影...
ジャンル別ランキング

【ランキング】GW中の隙間時間に読みたい!後悔しない”ミステリ小説”7選2022

”人が死なないミステリ”が若干多めかも?  もうすぐ私やみなさんもご待望のGWに突入ですね⭐︎  ご家庭でも職場でも学校でも、GW前の熱気にあふれていることでしょう。  みなさんはどのように過ごされますか?  私はまだ予定が定まりき...
書評

【書評】サラと魔女とハーブの庭/七月隆文/宝島社ーー飛びたいと思えることこそが、、

ーーエキナセア 元々ネイティブアメリカンが傷薬として使っていたハーブで、免疫力を高めてくれるわ。癖がなくて飲みやすい  みなさんのご家庭には、ハーブはありますか? そもそもハーブって何? って方も多いやもしれません。ハーブの定義は「古代オ...
書評

【書評】世界が青くなったら/武田彩乃/文藝春秋ーー人生を変える、恋愛ファンタジックミステリ

ーー人間っていうのは選択の積み重ねで出来てると思ってるの。一つでも違う何かを選んでいたら、それはもう別人なのよ。  「あのときこうしていればよかった」って考えること、みなさんにはありますか? 私はありません。っていうと嘘になるかもです。。...
2022.04.13
書評

【書評】満月珈琲店の星詠み/望月麻衣/文春文庫ーー人と宇宙を繋ぐ猫

ーー『満月珈琲店』には、決まった場所はございません。時に馴染みの商店街の中、駅の終着点、静かな河原と場所を変えて、気まぐれに現れます。そして、当店は、お客様にご注文をうかがうことはございません。  今回ご紹介させていただく作品は、望月麻衣...
2022.04.09
書評

【書評】貝に続く場所にて/石沢麻依/講談社ーーそれはまるで、犠牲者の方々への鎮魂歌のような

ーー痛みそのものの記憶自体は、いつまでたっても鮮やかなもの。それは変わらないんだよ。人であろうと場所であろうとも  石沢麻依・著『貝に続く場所にて』という作品は、李琴峰・著『彼岸花の咲く島』と合わせて”第165回芥川賞”に受賞された作品に...
2022.03.30