書評

【書評】図書館の魔女/高田大介/講談社文庫ーー言語と言葉による超推理ファンタジー

ーー剣でも、魔法でもない、少女は”言葉”で世界を拓く。  今回は、私の個人的に大大大好きな作品⭐︎  高田大介・著『図書館の魔女』のシリーズ第一作目をご紹介いたします。  第一作目『図書館の魔女』の後は、二作目『図書館の魔女 烏の伝言...
2022.04.21
書評

【書評】本と鍵の季節/米澤穂信/集英社文庫ーー”古典部シリーズ”の後継作!

ーーどんなに立派なお題目でも、いつか守れなくなる。だったらせめて守れるうちは守りたい  今回は、米澤穂信さんの『本と鍵の季節』をご紹介させていただきたいと思います。米澤穂信さんといえばなんと言っても! デビュー作『氷菓』を初めとする『古典...
2022.03.30
書評

【書評】彼岸花が咲く島/李琴峰/文藝春秋

ーー動くは駄目ラ! ビアンバナー、薬効発揮したロー  今回ご紹介させていただく作品は、李琴峰りことみ・著の『彼岸花が咲く島』になります。この作品は石沢麻依さんの『貝に続く場所にて』と共に、”第165回芥川賞受賞作”に選ばれました。 ...
2022.03.30
書評

【書評】光媒の花/道尾秀介/集英社文庫ーー文芸の極地に至った、温かく美しいミステリ作品

ーー光ったり翳ったりしながら動いているこの世界を、わたしもあの蝶のように、高い場所から見てみたい気がした。  今回ご紹介させていただく作品は、道尾秀介・著『光媒の花』になります。  道尾秀介さんと言ったらやっぱり、ホラーサスペンスや謎解...
2022.06.21
書評

【書評】花咲家の人々/村山早紀/徳間文庫ーー植物と会話ができる一家のお話

ーーじゃあ、話しかけてみましょうか。この街のどこかで、ラジオを聴いているお花の皆さん。さあ、ちょっと咲いてみましょうか?わたしの声が聞こえますか?  今回ご紹介させていただく作品は、村山早紀・著の『花咲家の人々』です。”花咲家”シリーズの...
2022.06.11
書評

【書評】アリス殺し/小林泰三/創元推理文庫ーー理系大学院×不思議の国のアリス

ーー不思議の国の住人たちが、殺されていく ーーレッドキングには誰も絶対に勝てない  今回ご紹介させていただく作品は、小林泰三・著『アリス殺し』になります。”メルヘン殺しシリーズ”と呼ばれるものの第一作目です。タイトルからしてなんだか異様...
2022.06.05
書評

【書評】滔々と紅/志坂圭/ディスカバー文庫ーー吉原の女版・半沢直樹?!

ーー花魁の血は煮えたぎっておりんす。返り血を浴びて火傷なさいませんようお気をつけくんなまし。  今回ご紹介させていただく作品は、志坂圭・著の『滔々と紅』です。あ、間違えました。『滔々と紅』でありんす。関東東北から売られてきた娘たちの故郷の...
2022.05.31
書評

【書評】がらくた屋と月の夜話/谷瑞恵/幻冬舎文庫ーー人と物との、不思議で大切なめぐり合わせ

ーー月の明るい夜は、これらが語り出す。  今回ご紹介させていただく作品は、谷瑞恵・著『がらくた屋と月の夜話』になります。谷瑞恵さんと言えば、2000年代初めから実に多くのライトノベル作品を手掛けられている方でして。『思い出のとき修理します...
2022.05.25
書評

【書評】言の葉は、残りて/佐藤雫/集英社文庫ーーそれでも妻を愛しつづけた鎌倉の将軍

ーー私は一人の女人としてあなた様を恋い慕いたかった! ーーそれでもいい、私はみだいでなくてはならんのだ  今回ご紹介させていただく作品は佐藤雫・著の『言の葉は、残りて』になります。鎌倉幕府三代将軍である源実朝と公家の姫様である信子の、出...
2022.05.20
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【書評】夜は短し歩けよ乙女/森見登美彦/角川文庫ーー破天荒すぎる恋愛ファンタジー!?

ーーもはや私は彼女の後ろ姿に関する世界的権威といわれる男だ。  今回ご紹介させていただく作品は、森見登美彦・著『夜は短し歩けよ乙女』です。私、森見登美彦さんの作品を読むのはこの作品が初めてでした。  まるで近代文学を彷彿とさせるような、...
2022.05.17