ーー知らない? 猫を一緒くたに猫と呼ぶのはね、厳密に言えば間違いなんだよ三隅さん
みなさんは犬派ですか? それとも猫派ですか? 私は猫派だけれど、飼うなら犬です!←エッ
いやね、観賞するならぜったい猫なんです。ずーっと見ていられます。私の実家はとある城下町の田舎にあるので、野良猫がとても多くて、「ニャーン ニャーン」と鳴きながら近づいて来てくれたりすると胸が高鳴る次第でした。
ところが、中学の時によく遊びに行っていたお友達の家に茶色のトイプードルくんがいて、会うたびに戯れ合う仲となり心を通わせ、一緒にお散歩にも行ったり、ドッグランで遊んだり、、そうこうしているうちに私の脳内での犬派勢力が徐々に力を増して行ったのでした。。
さて、今回ご紹介させていただく作品は、竹岡葉月・著『犬飼いちゃんと猫飼い先生 ごしゅじんたちは両片思い』になります。同じく竹岡葉月さんの『おいしいベランダ。亜潟家のアラカルト』と合わせて、2022年6月15日に同時刊行された作品。。

【書評】おいしいベランダ。亜潟家のアラカルト/竹岡葉月/富士見L文庫ーー待ちに待った番外編!
ーーご無沙汰してました。これ、うちで収穫した野菜。二人ともまあまあ元気です。 さて、ついに私、待ちに待った竹岡葉月・著『おいしいベランダ。亜潟家のアラカルト』を入手いたしました! 言わずと知れたメシモノ長編恋愛小説、”おいしいベランダ。...
この2作品にはコラボ企画もございまして、『犬飼いちゃん』のほうの帯にあるQRコードを読み取ることでコラボショートストーリーのページに飛べたり、逆に『おいベラ』の方のものを読み取ると『犬飼いちゃん』の試し読みのページに飛べたりするのです。
私は大のおいベラ好きなので、迷わず2作品とも買いました。

【書評】おいしいベランダ。/竹岡葉月/富士見L文庫ーー黒髪ドSイケメンの料理のお味は?!
ーーお隣さんのベランダで、野菜と恋心、育てました。 みなさん、野菜は好きですか? うちでは毎日の夕飯の一品には必ず、山盛りのサラダを出すようにしています。それも、これだけでお腹いっぱいになるよねっていう量です笑 推奨されている1日の...
この作品は主に2人と2匹の物語。とある動物病院の待合室で出会った、女子高生の三隅藍と高校生物教師の鴨井さん、ダックスフンドの”フンフン”と女王様猫の”キャロル”とのお話です。
このフンフンっていう命名が、私は最初とても印象的でした。ダックスフンドだからフンフンなのかなとか、忙しないほどにフンフン フンフン言いながらご主人と戯れあっているのかなーとか笑 響きもどこか可愛らしくて良き。
藍の性格は「真面目で、律儀で、とにかく真面目」と称されるほどに、鴨居さんの前ではとてもかしこまった態度を見せます。まあ、藍からすればけっこうな年上男子ですもんね。しっかり者のお姉さんな一面も見せてくれるとても可愛らしい女の子です。
鴨居さんは人好きのするようなたれ目が特徴的な、割とテキトーな感じの人(のように見せている?)。生物教師というだけあって、動物の豆知識なども多く持ち合わせております。
2人は週に一度くらいのペースで動物病院の待合室で隣り合い、お互いの名前も知らぬままに他愛のない会話を続けていくうちに親交を深めていくわけですが、、。。という場面から始まり、その成り行きを見守るフンフンとキャロルの視点からも物語は展開されます。
舞台は動物病院だけでなくて、公園やカフェやドッグランなど、物語の進行に伴って広がりを見せていくのですが、そこでの新たな出会いもあったり……?
ラブストーリーが人間たちの視点からだけではなく、ペットたちの視点からも描かれているというのが飽きさせないポイントに感じますし、なにより、ペットたちの思考回路から生まれる些細な振る舞いや言葉がとても無邪気で愛らしくて、、文面で表されたものを見ると、ホントに実際こんなこと言ってそうって思ったり笑
表紙もとても可愛くて素敵ですよね♪ 色使いも暖かくナチュラルなイラストなのでお部屋に飾っても良さそう。。この雰囲気から、なんとなくほのぼのストーリーなのかなーという印象を最初は抱きました。ですが、読んでみるとあら大変! この一冊の本にどれだけのドラマを吹き込んでいるのやら。。
中盤からのまさかの展開には胸のざわつきが止みませんでした。クライマックスと結末ではもちろん泣きました。。←いつも泣いてない?
人間たちの生活の中に動物たちが加わるだけで、こんなにも新しい世界が広がるんだなぁと思い知らされる作品でした。ペットを飼っている方も飼いたいと思っている方も、きっと最後まで楽しめるお話だと思います。
ぜひぜひ、『おいしいベランダ。亜潟家のアラカルト』と一緒に(←ココ重要)手に取ってみてくださいね⭐︎
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ーー知らない? 猫を一緒くたに猫と呼ぶのはね、厳密に言えば間違いなんだよ三隅さん
みなさんは犬派ですか? それとも猫派ですか? 私は猫派だけれど、飼うなら犬です!←エッ
いやね、観賞するならぜったい猫なんです。ずーっと見ていられます。私の実家はとある城下町の田舎にあるので、野良猫がとても多くて、「ニャーン ニャーン」と鳴きながら近づいて来てくれたりすると胸が高鳴る次第でした。
ところが、中学の時によく遊びに行っていたお友達の家に茶色のトイプードルくんがいて、会うたびに戯れ合う仲となり心を通わせ、一緒にお散歩にも行ったり、ドッグランで遊んだり、、そうこうしているうちに私の脳内での犬派勢力が徐々に力を増して行ったのでした。。
さて、今回ご紹介させていただく作品は、竹岡葉月・著『犬飼いちゃんと猫飼い先生 ごしゅじんたちは両片思い』になります。同じく竹岡葉月さんの『おいしいベランダ。亜潟家のアラカルト』と合わせて、2022年6月15日に同時刊行された作品。。

【書評】おいしいベランダ。亜潟家のアラカルト/竹岡葉月/富士見L文庫ーー待ちに待った番外編!
ーーご無沙汰してました。これ、うちで収穫した野菜。二人ともまあまあ元気です。 さて、ついに私、待ちに待った竹岡葉月・著『おいしいベランダ。亜潟家のアラカルト』を入手いたしました! 言わずと知れたメシモノ長編恋愛小説、”おいしいベランダ。...
この2作品にはコラボ企画もございまして、『犬飼いちゃん』のほうの帯にあるQRコードを読み取ることでコラボショートストーリーのページに飛べたり、逆に『おいベラ』の方のものを読み取ると『犬飼いちゃん』の試し読みのページに飛べたりするのです。
私は大のおいベラ好きなので、迷わず2作品とも買いました。

【書評】おいしいベランダ。/竹岡葉月/富士見L文庫ーー黒髪ドSイケメンの料理のお味は?!
ーーお隣さんのベランダで、野菜と恋心、育てました。 みなさん、野菜は好きですか? うちでは毎日の夕飯の一品には必ず、山盛りのサラダを出すようにしています。それも、これだけでお腹いっぱいになるよねっていう量です笑 推奨されている1日の...
この作品は主に2人と2匹の物語。とある動物病院の待合室で出会った、女子高生の三隅藍と高校生物教師の鴨井さん、ダックスフンドの”フンフン”と女王様猫の”キャロル”とのお話です。
このフンフンっていう命名が、私は最初とても印象的でした。ダックスフンドだからフンフンなのかなとか、忙しないほどにフンフン フンフン言いながらご主人と戯れあっているのかなーとか笑 響きもどこか可愛らしくて良き。
藍の性格は「真面目で、律儀で、とにかく真面目」と称されるほどに、鴨居さんの前ではとてもかしこまった態度を見せます。まあ、藍からすればけっこうな年上男子ですもんね。しっかり者のお姉さんな一面も見せてくれるとても可愛らしい女の子です。
鴨居さんは人好きのするようなたれ目が特徴的な、割とテキトーな感じの人(のように見せている?)。生物教師というだけあって、動物の豆知識なども多く持ち合わせております。
2人は週に一度くらいのペースで動物病院の待合室で隣り合い、お互いの名前も知らぬままに他愛のない会話を続けていくうちに親交を深めていくわけですが、、。。という場面から始まり、その成り行きを見守るフンフンとキャロルの視点からも物語は展開されます。
舞台は動物病院だけでなくて、公園やカフェやドッグランなど、物語の進行に伴って広がりを見せていくのですが、そこでの新たな出会いもあったり……?
ラブストーリーが人間たちの視点からだけではなく、ペットたちの視点からも描かれているというのが飽きさせないポイントに感じますし、なにより、ペットたちの思考回路から生まれる些細な振る舞いや言葉がとても無邪気で愛らしくて、、文面で表されたものを見ると、ホントに実際こんなこと言ってそうって思ったり笑
表紙もとても可愛くて素敵ですよね♪ 色使いも暖かくナチュラルなイラストなのでお部屋に飾っても良さそう。。この雰囲気から、なんとなくほのぼのストーリーなのかなーという印象を最初は抱きました。ですが、読んでみるとあら大変! この一冊の本にどれだけのドラマを吹き込んでいるのやら。。
中盤からのまさかの展開には胸のざわつきが止みませんでした。クライマックスと結末ではもちろん泣きました。。←いつも泣いてない?
人間たちの生活の中に動物たちが加わるだけで、こんなにも新しい世界が広がるんだなぁと思い知らされる作品でした。ペットを飼っている方も飼いたいと思っている方も、きっと最後まで楽しめるお話だと思います。
ぜひぜひ、『おいしいベランダ。亜潟家のアラカルト』と一緒に(←ココ重要)手に取ってみてくださいね⭐︎
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